留学経験

私は脱サラ後にアメリカの某州立大学の大学院に留学しました。

目的は、英語・日本語間の通訳と翻訳について専門的に学ぶことでした。

この目的を持つに至ったきっかけは、通っていた首都圏の某外語大学で取った「通訳法」と「翻訳法」の授業です。

「通訳法」の講師は現役の放送通訳者、「翻訳法」の講師は有名英字新聞の元編集長でした。この二つの授業で放送通訳やニュース英訳の基礎を学ぶうち、通訳や翻訳の仕事を志すようになったのです。

当初は、大学卒業後に日本国内の通訳学校や翻訳学校で学ぶことを検討していました。

しかし、地方出身者としては、大学卒業後も首都圏で生活を続けることの経済的な負担が気がかりでした。

通訳学校と翻訳学校の両方に通った場合の授業料も心配の種でした。

そんな折に見つけた選択肢が海外留学だったのです。

その頃はかなりの円高だったので、アメリカ留学の費用と国内で同党の教育を受ける費用を比べた結果、海外留学した方がキャリアアップに適していることがわかりました。

当時、大学院レベルで通訳と翻訳を同時に学べる教育機関は、アメリカに一つとオーストラリアに一つだけでした。

したがって、このどちらかに進学する方針が固まりました。