白鳥の飛来

私の家の近所には川が流れており、その川は白鳥の越冬地となっていて毎年一回か二回は雪が気にならない程度に気が向く日があり見に行っています。

が、今冬はいつもと様子が違っていました。

毎年白鳥が飛来して集まっていた場所に、一羽の姿も見られないのです。

そもそも白鳥が集まる場所は、川の流れがゆったりとしていてしかも広いところです。
これまで毎年白鳥が集まっていた場所は二本の川の合流地点になっていて、まさにそんな感じの特徴を備えていました。

そんなわけで私が物心ついてから今に至るまで、ずっと白鳥の飛来地でした。

が、何かちょっと知らない間にそうじゃなくなっていたんです。

川の水量が変化した影響なのかなんなのか川の地形が変わっており、中州のようなものが出来ていて流れの早さはともかく広さが全然足りない状態になっていたのです。

しかし白鳥は飛んでいる姿は見かけるので確かに来ているはず、と川沿いに10分ほど歩いてみると、そこに白鳥たちの姿はありました。

人間の一生の尺度から見ると大きな変化と思える事ですが、長い時間で見ると自然も地形も変わっていくことは極当たり前のことなんですよね。

そんなことをしみじみと思ってしまいました。